【ベトナム進出/移住】留学におすすめなベトナム・ハノイの大学

【ベトナム進出/移住】留学におすすめなベトナム・ハノイの大学

はじめに|ハノイで「留学する価値がある大学」を探す理由

海外駐在やベトナム進出で現地に滞在するご家族にとって、「子どもの教育をどうするか」は大きな関心ごとのひとつです。また、日本にいながら海外留学を検討している方にとっても、将来的にベトナムを選択肢に入れておくことは、人生の可能性を広げるうえで非常に価値があります。

ベトナムは今、アジアの中でも最も勢いのある国のひとつです。経済成長率は依然として高水準を維持し、将来的にはGDPで世界トップ20に入るとも言われています。社会の活気や若い人口構成がもたらすエネルギーは、教育の現場にも強く反映されています。

実際に、CNN Travelの“Time Out reveals world’s 50 best cities for 2025”では、ハノイが世界第21位にランクイン。 東京を上回る順位で紹介されるなど、世界的にも注目度の高い都市となっています。それだけ、この国の都市・教育・文化が国際的に成熟しつつあることの証拠です。

特に、ハノイには、国際化や外国人留学生の受け入れに積極的な大学が年々増えています。中には日本企業や日本の大学と提携しているケースも多く、教育の質や環境面で安心して留学を検討できる体制が整いつつあります。

そこで本記事では、「今後の留学先として本当に価値のあるベトナムの大学」という視点から、ハノイにある注目の大学を厳選して紹介します。

ベトナムの高等教育の現状と留学トレンド

まず簡単に、ベトナムの大学の状況を押さえておきましょう。

例えば、Vietnam National University, Hanoi(VNUハノイ)は、ベトナム国内でもトップクラスの総合大学であり、Times Higher Educationによる2026年度の世界大学ランキングによれば、#1201 – 1500 にランクインしています。このランキングは日本の東京農工大学と同位置であり、世界的にも高い水準と言えます。

また、ベトナムの若年人口や経済成長率を背景に、国際学生の受け入れや英語・多言語プログラムも拡大中です。実際にハノイでの生活を通して、子供たちの英語スキルは高いことがわかります。こうした背景から「ベトナムでの留学」という選択肢が、子ども・家族にとっても現実的になっています。

留学先としておすすめ|ハノイの大学

ではこの章では、留学先としておすすめなハノイの大学をご紹介します。
※順不同で、7つの大学をピックアップしています。

Vietnam National University, Hanoi(ベトナム国家大学ハノイ校)

概要と特色

ベトナム国内でも最も評価の高い総合大学のひとつで、「国内1位」とされるトップ大学です。ビジネス、工学、人文科学、自然科学など幅広い専攻を持ち、国内外の優秀な学生が集まります。ハノイ中心部に広大なキャンパスを構え、生活利便性が高いのも魅力です。

留学する価値ポイント(家族視点)

  • 幅広い専攻があるため、兄弟姉妹で異なる分野を検討する場合にも柔軟に対応可能。
  • 英語で提供される国際プログラムが増えており、「英語で学びたい」学生にも対応。
  • 国内外で知名度が非常に高く、卒業後の進学・就職の安心感がある。

確認すべきポイント

  • 英語対応コースの数・対象専攻の範囲
  • 留学生支援体制(寮・生活サポート・語学サポート)

Hanoi University of Science and Technology(ハノイ工科大学)

概要と特色

ベトナム最古の理工系名門校で、国内のエンジニア教育を牽引する存在。IT、電気電子、機械、AI、化学工学など理系分野の評価が高く、産業界との連携も非常に強い大学です。また、日本・欧米・韓国の理系大学との共同研究・留学制度も進んでいます。

留学する価値ポイント(家族視点)

  • 理工系志望の子どもにとって、国内最高レベルの学習環境。
  • 日本の理系大学や企業との協力実績があり、日本語スピーカーにも理解がある。
  • 実践的な研究・インターンシップの機会が多い。

確認すべきポイント

  • 英語で学べる工学分野の範囲
  • 技術英語力・数学力の入学基準

Hanoi Medical University(ハノイ医科大学)

概要と特色

1902年創立のベトナム最古の医科大学です。そして、国内トップクラスの医療系教育機関として知られています。また、医師・看護師・医療研究者など医療従事者の養成に長い伝統を持ち、医学部教育の質の高さには定評があります。さらに、国際的な医療機関や大学との連携も進んでおり、英語での授業や交換留学制度も拡大しています。

留学する価値ポイント(家族視点)

  • 医学・医療分野を志す学生にとって、ベトナム国内で最も評価の高い環境。
  • 英語対応の医学教育が整備されつつあり、国際的な進路にも対応可能。
  • 医療系の専門職としての安定性・社会的評価が高い。

確認すべきポイント

  • 英語で学べる医学コースの有無と範囲
  • 入学時の英語力・学力要件
  • 実習・インターンシップ制度の内容

Hanoi National University of Education(ハノイ師範大学)

概要と特色

教育・教師養成分野に特化した名門校です。そして、国内の教員養成機関として長い歴史と高い信頼を誇ります。また、教育学、心理学、外国語教育、数学・理科教育などの分野に強く、多くの優秀な教師や教育者を輩出してきました。さらに、教育分野での国際交流や研究プロジェクトも多く、留学生の受け入れにも積極的です。

留学する価値ポイント(家族視点)

  • 教職・教育分野を志望する学生にとって、最適な学習環境。
  • 英語・日本語教育にも力を入れており、日本人学生にも比較的馴染みやすい。
  • 教育現場での実践や教育実習の機会が多い。

確認すべきポイント

  • 英語で学べる教育系プログラムの有無
  • 実習・インターン先の内容とサポート体制
  • 教員資格や国際認定の適用範囲

Vietnam National University of Agriculture(ベトナム農業大学)

概要と特色

ハノイ郊外に位置する国内最大の農業系大学で、農学、バイオテクノロジー、食品科学、環境科学などの分野に強みがあります。また、農業分野の研究開発において国内外の企業や研究機関と連携が深く、実践的な教育が特徴です。さらに、国際協力プロジェクトも盛んで、日本の農業系大学・機関との共同研究も進んでいます。

留学する価値ポイント(家族視点)

  • 農業・環境・食分野に関心がある学生にとって有力な進学先。
  • 国際的な農業技術やSDGs関連の教育にも力を入れている。
  • 自然豊かなキャンパスで落ち着いた留学生活を送れる。

確認すべきポイント

  • 英語対応コースの充実度
  • 農業実習・研究施設の内容
  • 生活環境(郊外キャンパスのため通学・居住環境も要確認)

National Economics University(国民経済大学)

概要と特色

ベトナム有数の経済・ビジネス系大学です。経済学、経営学、金融、国際貿易などの分野で高い評価を受けています。また、国内外の企業・国際機関とのネットワークが強く、実践的なビジネス教育が特徴です。さらに、欧米・日本・韓国などの大学との提携も多く、英語による学位プログラムも豊富です。

留学する価値ポイント(家族視点)

  • ビジネス・経済分野志望の学生にとって、国内トップレベルの環境。
  • 英語対応コースが多く、海外大学とのダブルディグリープログラムも存在。
  • 卒業後のキャリアパス(企業・外資系・大学院進学)が豊富。

確認すべきポイント

  • 英語プログラムの内容・受講条件
  • インターンシップ・キャリアサポート体制
  • 国際提携校の一覧と進学ルート

⑦ Vietnam Japan University(日越大学)

概要と特色

ベトナム国家大学ハノイ校の下に設置された国際大学で、2014年に東京大学をはじめとする日本の複数の大学、ならびに日本政府との協力で設立されました。英語と日本語を軸にした教育体制で、修士課程を中心に高い国際評価を得ています。

留学する価値ポイント(家族視点)

  • 日本との連携が強く、日本人学生の生活サポートも充実。
  • 英語で学びながら、日本語教育や文化理解も並行して得られる。
  • 国際協力や国際ビジネス分野での進路に強い。

確認すべきポイント

  • 開講プログラムの多くは修士課程(学士課程は一部)
  • 寮や生活環境、アクセスの確認が必要

 

日本人・駐在員家族が選ぶ際に注目すべきポイント

留学先を選ぶ際には、大学ランキングだけでなく「家族として安心できる環境」「将来的な選択肢」「言語・カリキュラム・生活環境」が鍵になります。特に以下は確認しておきたい項目です。

  • キャンパスの場所・通学交通の利便性
  • 学費・奨学金制度・授業言語(英語/ベトナム語/日本語)
  • 留学生サポート・寮・生活環境・安全面
  • 日本企業・日本人ネットワークとの連携・インターン先の有無
  • 日本帰国時/他国大学移行時の学位互換性・進学支援

海外を留学先に選ぶため、学力レベルも当然気になります。ですが、それだけでなく広い視野を持って留学先を検討されることをおすすめします。

留学準備チェックリスト&次のステップ

  • 大学パンフレット入手・英語/日本語版のカリキュラム確認
  • 見学旅行やオープンキャンパス参加(駐在員家族向け)
  • 留学費用・奨学金・生活費のシミュレーション
  • 語学準備(英語・ベトナム語)
  • 日本での在籍校との単位・転校制度の確認
  • 現地生活(住居・ビザ・保険・講義スタイル)についての家族打合せ

実際に現地に足を運び、ご自身の目で見て、肌で感じて、留学先となる大学を選んでいただければと思います。

おわりに

特に紹介した日越大学とベトナム国家大学ハノイは、留学先として「日本との繋がり・国際環境・成長余地」という点で強みを持っています。しかしながら、最も大切なのは、“家族として安心して学べる環境”と“将来の選択肢を広げるカリキュラム”を見極めることです。

興味を持たれたら、まずは資料請求やキャンパス訪問から始めてみて下さい。そして、進出・留学準備を支援するサービスをお探しなら、いつでもご相談ください。