【体験談】ベトナムの社会保険を自分で解約してきました

【体験談】ベトナムの社会保険を自分で解約してきました

ベトナムの社会保険手帳
ベトナムの社会保険手帳

先日、社会保険局に「社会保険手帳の締め」作業に行ってきました。実は、この社会保険手帳の「締め」作業が、ベトナムの社会保険解約における過程でとても大切です。

私は、最初ベトナムに設立した会社(日系企業の駐在員時代の会社)は畳み、現在は新たに自分の会社を設立しています。つまり、会社が変わった状況です。すると、会社が変わるので社会保険も新しい会社で再度加入します。

居住している外国人は社会保険加入は必須です。そのため、今回のような場合、どのような手続きが必要なのかを体験談ベースで解説します。

実は終わってなかった社会保険

私の場合、なぜ自分で社会保険の解約を行ったのかをまずは時系列で説明します。

2025年5月初旬
社会保険料(2025年4月分)の支払い完了。その際に担当のローカル弁護士に社会保険解約を依頼。

2025年5月末
当時の会社の閉鎖が完全終了。その際に念の為担当のローカル弁護士に社会保険の解約は完了しているかを確認。回答は「完了しています」とのこと。

2025年7月初旬
新しく設立した会社で社会保険加入の手続き。

2025年7月末
社会保険料の支払いの案内があり、支払い。その際に社会保険局から「あなたの今の支払いはこの◯◯(前の会社名)という会社の社会保険料でいいですよね」と聞かれる。その際に、前の会社の社会保険は解約できていなかったことを知る。現在、対応してくれているスタッフから「Hさん。社会保険手帳は返却されてますよね?」と聞かれ見せると、「社会保険手帳が締められていませんよ。これでは前の会社で社会保険にまだ加入している状態ですよ。」と言われ、事実を知る。

という流れで、自分が前の会社で社会保険の解約手続きがなされていなかったことを知りました。
そして、今回は自分の勉強も兼ねて、ということで、自分で社会保険局へ行って来ました。

社会保険手帳の締め作業

まずはハイバーチュン社会保険局へ行きました。加入元の会社のあるエリアの社会保険局に行く必要があります。

①入口にある整理券を受け取り、椅子にかけて待ちます。

ですがここでトラブル。いくら押しても整理券が出てこない…。スタッフに聞くと、「壊れてないから整理券を取って座って待ってて下さいね」とだけ言われる。「いやいや。押しても整理券が出ないからちゃんと見て下さいよ」と伝えると、ようやくスタッフは確認。中のペーパー切れがわかり、スタッフが即座にペーパー補充。かと思いきや、周りのベトナム人が5人くらい急遽押し寄せ。「みんなもわかってたのか…」と思いながら、整理券を受け取り座って待つことに。

②カウンターで必要書類提出

番号が呼ばれるとカウンターへ。そこで必要書類を提出します。今回は、

  • パスポート
  • TRC
  • 納税完了通知書
  • 事業閉鎖完了通知書
  • 代表者解任届出書

を提出して確認してもらいます。
その際に、「前の会社を閉鎖したので社会保険手帳を締めるためにここに来ました。」と伝えます。同時に、「現在は新しい会社を設立してそちらで社会保険に加入しています。そのため、前の会社の社会保険を終わらせたいです。」とも伝えます。

③必要書類へ記入

諸々説明すると、用紙を一枚もらえます。そこで、必要事項を記入し、提出すれば手続きは完了です。また、提出時に顔写真を撮られます。日本人が直接来るのは珍しかったようで笑顔でスタッフ3人から相当話しかけられます。

「ベトナムの生活はどう?楽しい?」「今何年住んでるの?」「ずっとハイバーチュン?」「結婚してるの?」「ベトナム人女性は好き?」段々と質問が談笑になり、楽しくなってきますが、日本ではまあ見ない光景ですね。このあたりもベトナムらしさが出て良いかと。

最後に「後日、◯◯日に社会保険手帳を受け取りに来てね」と言われます。

④社会保険手帳を受け取りに行く

そして、後日、約束された日にまた取りに戻りました。社会保険手帳は無事に締められたようで、今までなかった書類が添付されるようになりました。

右側の書類が添付されると、社会保険の解約が完了という証明になります。
右側の書類が添付されると、社会保険の解約が完了という証明になります。

これで「社会保険の解約が完了した」という状態になります。

おわりに

今回は社会保険の解約に必要な「社会保険手帳の締め作業」を解説しました。ご自身でやる体験はあまりないかもしれんません。ですが、社会保険料を支払い完了だけでなく、手帳を使った正式な解約ステップがあることを理解いただける内容かと思います。

転職される際や自身で手続きが必要な際、または珍しい体験として自分でやってみたい際、そんな時の参考にして下さい。