【体験談】在住者が選ぶベトナムの風邪薬

【体験談】日本の薬が効かない?在住者が選ぶベトナムの風邪薬

ベトナムに住んでから、私は2度のベトナム風邪を経験しました。1回目は、日本から持ってきた薬で対応。ですが、なかなか効かなかったのを覚えています。ひとまずその薬を飲み続けて5日間ほどで治りました。

2回目は、前回の学習から「ベトナムの風邪ならベトナムの薬が一番」ということで、ベトナム人の友人からおすすめの風邪薬を教えてもらい薬局店へ。飲み切ることなく2日間で治りました。

もちろん個人差があるでしょう。ですが、ベトナムの風邪にはベトナムの風邪薬の方が効くと私は思います。実際に日本から持ってくる薬はいつか無くなるもの。そんな時のために、ベトナムの風邪薬を、私の体験談を元にお伝えします。

ベトナム生活で風邪をひく理由

ベトナムに住んでいると、日本ではあまり風邪をひかない人でも体調を崩すことが多いです。

その理由は、

  • 気温差とエアコン冷え
    外は35℃、室内は18℃という極端な環境差
  • 水や食事の違いによる免疫低下
    飲料水や食材が変わることで、腸内環境が乱れ免疫が下がる
  • PM2.5やホコリによる喉荒れ
    特にハノイでは大気汚染が深刻化

などです。どうしても日本とは環境が異なるため、適応するまで多少の時間が必要です。

日本の風邪薬は効かない?

私も移住当初、日本から持参した風邪薬(ルルやパブロン)で対応していました。ですが、あまり効果を感じられないことが多くありました。

おそらく、風邪というものでは同じでも、菌やウイルスの種類が日本とは異なるためではないでしょうか。(詳しくはわからないですが…。)

私の場合、ベトナム風邪では「喉の痛み」が先行する風邪が多いです。日本風邪ではいつも「鼻水」が先行することが多かったのですが、初症状にも違いを感じます。

ベトナムの風邪薬を試した体験談

日本の薬では効果を感じなかった私は、ベトナムの友人に聞いて、ベトナムの風邪薬を購入することにしました。

ベトナムの総合風邪薬

  • ハノイ市内の薬局で「Glotadol F」を購入
  • 成分は、「パラセタモール 」「フェニレフリン塩酸塩」「ロラタジン」など

飲み始めて2日で随分と良くなりました。具体的には咳がおさまり、喉の痛みも随分を緩和。鼻水も止まりました。

一緒に勧められて購入した薬

  • サプリメントとして「Thumo B complex」を購入
  • 免疫力の向上、栄養補給、体の回復を目的とした栄養補助食品に近い薬

効果がどれほどあったのかはわかりません。ですが、ベトナム人の友人、薬剤師にも勧められました。結果的に早く治ったので、購入して良かったと思います。

ベトナム人がよく購入する風邪薬

ベトナムで一般的、かつ、薬局で手に入る総合風邪薬は、以下の5種類が挙げられます。これらの多くは、解熱鎮痛成分のパラセタモールを主成分とし、鼻水や咳などの症状を和らげる成分が配合されています。

  • Panadol
    解熱・鎮痛剤としてベトナムで最も一般的で、頭痛や発熱によく使われます。総合風邪薬というよりは解熱鎮痛剤ですが、風邪の初期症状や発熱時に広く利用されます。カフェイン成分が入っているものもあり、眠くなりにくいのが特徴です。
  • Efferalgan
    Panadolと同様に、主成分がパラセタモールの解熱鎮痛剤です。こちらも風邪による発熱や痛みに使用されます。
  • Decolgen Forte
    風邪による鼻水、鼻・のどの炎症を抑えることを目的とした総合風邪薬です。パラセタモールに加えて、鼻水や鼻づまりを緩和する成分が配合されています。ベトナムの薬局でよく見かける市販薬です。
  • Ameflu
    咳、鼻水、発熱など、いわゆる総合感冒薬としてベトナムで広く使われています。大人用と子供用があり、薬局でよく見かけます。
  • TylenolTylenol Janssen
    PanadolやEfferalganと同様に、アセトアミノフェン系の解熱鎮痛剤です。こちらも風邪による発熱や痛みに使用されます。特に子供用の解熱剤としても知られています。

ご自身で探す場合

薬局で、次のようなワードを伝えて下さい。

  • Tôi bị cảm. (トイ ビー カム)= 「風邪をひきました」
  • Tôi bị đau họng. (トイ ビー ダウ ホン)= 「喉が痛いです」
  • Tôi bị sốt. (トイ ビー ソット)= 「熱があります」

多くの薬局では、日本語および英語は伝わりません。そのため、ベトナム語が難しい場合は、翻訳も上手く活用して下さい。また、処方箋なしで多くの薬が薬局で購入できます。詳しくは、「【現地情報】ベトナムの薬事法改正と薬局事情」のブログをご覧下さい。※症状が重い場合には、必ず医師にご相談下さい。

MISSION.Hからのアドバイス

現地の薬事情を知っておくことで、いざという時も落ちついて対処ができます。市販の薬が手元にあるだけでも安心感は違うと思います。ぜひ、何かあった場合には、この記事を参考にして薬局に行ってみて下さい。

もし何かお困りごとがありましたら、いつでもご相談下さい。