
【体験談】ハノイの電気代
事前に調べていた時から、ベトナムは割と電気代が高いとは聞いていました。ですが、さすがに日本ほどではないだろうと高を括っていました。そして、実際にハノイに移住。移住してから一回目の電気代請求額にびっくりしました。
「いやあ、高いなあ。でもこれが普通かなあ」
そう思っていましたが、ある日やはりこの金額は高いということがわかりました。
今回はその体験談と、電気代のカラクリ、知っておくべき現地事情、なぜ電気代が高いとわかったのか、をお話しします。
ベトナムの電気料金の仕組み
ベトナムの電気料金は段階式料金(消費量に応じて単価が上がる)です。
一般家庭の単価は 1kwあたり1,700~2,500VND程度(約10円~15円)です。
しかし、これはあくまでベトナム人の一般家庭の話です。
外国人には別料金が適用される現実
私が住んでいたサービスアパートメントでは、1kwあたり3,000VND(約18円)。
私の知人のサービスアパートメントでは、1kwあたり4,000VND(約24円) と言われました。
なぜこのように差があるのでしょうか?
外国人向けアパートの電気代は“利益込み”
実は、電力会社(EVN)が設定している正規料金と、私たち外国人が支払う料金には大きな差があります。
原因
- オーナーや管理会社が利益分を上乗せして請求
- これは決して違法ではなく、家賃外収入として当たり前の慣習
- 特に短期契約やサービスアパートメントでは顕著
オーナーや管理会社側の肩を持つわけではありません。ベトナムではこのような差分発生は慣習となっているという現実があります。ここで皆さんにお伝えしたいこと、それは「家賃以外の数字もチェック」すべきということです。
イメージとしては、次のようになります。
タイプ | 1kw単価 | 備考 |
---|---|---|
ベトナム人家庭 | 約1,800VND | 段階式料金適用 |
ローカル賃貸(長期契約) | 約2,500〜3,000VND | オーナーにより異なる |
外国人向けサービスアパート | 約3,000〜4,500VND | 利益込みが一般的 |
【体験談】請求書を見て絶句
私の場合、エアコン2台稼働、洗濯機1日1回稼働、基本自炊、1日15分ほどの温水タンク稼働で、
1ヶ月の電気代:約1,800,000VND(約10,800円)
でした。夏の暑い日や冬の寒い日は2,000,000VNDを超えます。
想像以上に高かったので、ショックを受けた記憶があります。
電気代が高いと気付いた理由
私はベトナムに来た当初は駐在員かつ支社長でした。そのため、毎月のオフィスの電気代等も確認していました。最初はサービスオフィスで電気代が賃料にインクルードされていたので気づきませんでした。
しかし、ローカルオフィスに移動し、電気代を別途支払うようになって気づきました。
「あれ?安いな」
そしてこの安い価格が続きました。
「これ、オフィスの電気代が安いんじゃなくて、家の電気代が高いんだ」
そこで色々と調べていると、外国人向けのサービスアパートメントの電気代がローカルよりも高いということに気づきました。
電気代に関するポイント
電気代がかかるものは節約する
ベトナムで電気代がかかるものは、「温水タンク・エアコン」です。この2つは特に気をつけて使用して下さい。
電気料金単価を確認する
オーナーに直接、または、契約書内の文言を確認して下さい。ローカルよりも高いのは仕方がありません。
ですが、あまりに高すぎる場合には交渉するべきです。
長期契約・ローカルアパートの方が単価が安い
ベトナム人は賃貸の場合、すぐに引っ越します。1年住んでも「長く住んでくれましたね」と言われるくらいです。
そのため、「1年契約」は、他よりも安くなる材料です。また、ローカルアパートも視野に入れてみると節約できます。
アドバイス
契約前の3つの重要な確認ポイント
ベトナムで賃貸契約をする場合、
- 家賃
- 水道代
- 電気代
の3つを確認してください。ちなみに、水道代は1人あたり100,000VND〜200,000VND(600円〜1200円)で設定されることが多いです。つまり、水道代は使用量ではなく、人数計算されることが多いです。
よく「水道代無料」で、電気代や家賃がやけに高いということもあります。3点を総合的に判断することが大事です。
おわりに
初めてのベトナム生活では、何が真実か見えてこないといったことはたくさんあります。そのため、MISSION.Hでは、様々な情報をリアルにお伝えしています。
新生活でのお困りごとやご相談、ご依頼などがありましたら、ぜひお気軽にお問合下さい。