【体験談】ベトナムの水・電気・インフラ事情

【体験談】ベトナムの水・電気・インフラ事情

住む前に知るべきこと

ベトナムで生活する上で、水・電気・インフラ事情は切実な問題です。
日本と同じ感覚でいると、思わぬストレスやトラブルにつながることもあります。

「ベトナムって停電が多いって聞くけど本当なんですか?」
「水道水は飲めないって聞いてるけど、シャワーは大丈夫ですか?」

このような質問はやはりいただきます。

今回は、実際に住んでみて気づいたこと・困ったこと・対策を、リアルにお伝えします。

【水】ベトナムの水道水は飲めない

水道水の現実

ベトナムの水道水は、直接飲むことはできません。浄水設備が整っていないわけではありません。ですが、配管の老朽化や衛生状態から、現地の人も直接は飲まないのが一般的です。

対応方法

市販の水を都度購入したり、ウォーターサーバーを契約するのが一般的です。

ウォーターサーバーの場合、19Lボトルを注文し、自宅まで配達してもらう方式が主流です。1本あたり、40,000〜70,000VND(約200〜400円)です。

浄水器を設置する場合、家主に許可を取り、台所に簡易浄水器を付けるケースが多いです。基本的に何をするにしてもオーナーの許可が必要なのがベトナムです。

シャワー・洗濯

飲料用ではなく、シャワーや洗濯の場合、基本的に問題はありません。ですが、肌が弱い人はシャワーフィルターをつけるとより安心です。特にホーチミンに比べハノイは、水質が硬め(カルキ・サビ臭)と感じる人が多い印象です。

【電気】停電問題について

停電頻度

ハノイ市内で生活する場合には特に問題はありません。感覚的には数年に1回という程度です。ただし、少し古いオフィスビルやマンションでは、計画停電が行われることはよくあります。雨季の雷雨時、夏の電力逼迫時、工事や配電切り替え時などに停電は発生します。

対応方法

高級アパートでは、自家発電装置を完備していることが多いです。一般的なアパートではそういったものはありませんので、個人で購入する必要があります。パソコン作業には、UPS(無停電電源装置)を導入しておくのが良いでしょう。数分〜数十分のバックアップ電力を確保できます。

また、予告停電はビル管理人から事前告知があります。エレベーターや水ポンプも止まるため注意が必要です。日本とは違い、平日でも普通に止まることがあるので、注意が必要です。事前告知の確認を忘れないようにしてください。

【ネット】通信インフラの現状

回線速度

ベトナムのネット回線は思った以上に高速です。光回線(Fiber)なら100Mbps以上が一般的です。ただし、アパートや契約内容によっては遅い場合もあるため、入居前にWi-Fi速度を確認することが重要です。

また、アパートやオフィスでも自分でネット契約が必要なところもあります。そのあたりも契約前に金額と合わせて確認することをおすすめします。

トラブル事例

突然ネットが切れるということはよくあります。ルーター再起動で復旧することが多いですが、技術者に連絡するケースもあります。そういった際に、契約前に連絡先を確保しておくと便利です。

また、ベトナムから日本のサイトや海外のサイトが見えないということもよくあります。ご自身でよく閲覧する海外サイトがあれば、あらかじめ確認しておきましょう。

【道路】交通インフラの現状

渋滞事情

都市部では、朝夕は慢性的な渋滞が続いています。車利用者が増えた一方で、車用の駐車場が確保できていないことなどが要因です。時間帯は、7時30分〜9時30分頃、16時30分頃〜18時30分頃が渋滞ピークです。

また、路面の舗装状態が悪く、雨季は冠水による道路閉鎖は都市部でも起こります。居住地を決める際は、決定する前に周辺状況の確認をおすすめします。

移動のコツ

当たり前ですが、時間に余裕を持つことです。雨の日はGrab(配車アプリ)が捕まりづらく料金も高騰するので、前後30分以上の余裕をみることが大事です。

また、会社から家、家から会社といった決まったルート先がある場合、複数の移動先のルートを知っておくと便利です。生活をしていると、ベトナム人がよく利用する道とそうでない道がわかってきます。そういったことを理解しておくことで、渋滞を回避できることがあります。

おわりに

ハノイやホーチミンは、都市としてのインフラは整いつつあります。ですが、日本基準で考えるとギャップがあるのが現実です。しかし、今挙げたようなことを事前に知っておけば、ストレスを最小化して生活をスタートできます。

この記事のまとめ

  • ベトナムの水道水は飲めないので、ウォーターサーバーか浄水器必須。
  • 停電は都市部は随分減ったが、常にいざという準備を。
  • ネット回線は比較的高速だが、海外サイトの閲覧には制限があることも。
  • 交通インフラは渋滞・冠水対策が重要。

知識と準備でインフラストレスを最小限に抑えて、良いベトナムライフを送って下さい。

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