
【ベトナム進出/移住】フリーランスのベトナム移住
「日本の生活コストが高くなってきた」
「場所に縛られない働き方をしているから、もっと自由に暮らしたい」
「物価の安い国で、ゆとりを持って生活したい」
そんな想いから、海外移住を検討するフリーランスの方は、年々増えています。では、実際にフリーランスとしてベトナムへ移住することは可能なのでしょうか。
今回は、現地に暮らす立場から、制度・生活環境・現実的な課題などを整理してお届けします。
フリーランスでベトナムに住めるのか?
結論から言うと、「やり方を工夫すれば可能」です。ただし、ベトナムは「ノマド歓迎!自由に長期滞在OK!」という国ではありません。
現在、ベトナムには「フリーランス用のビザ」というものは存在していません。そのため、観光ビザ・ビジネスビザ・就労ビザのいずれかで滞在するのが一般的です。
フリーランス移住でよく取られる3つの方法
方法①:観光ビザ+定期出国(ビザラン)
以前は定番の方法でしたが、現在はルールが厳格化し、長期滞在を目的としたビザランはリスクが高めです。最長3ヶ月までの観光ビザ(eVisa)を取得すれば滞在可能です。ただし、再入国には一定の待機期間が必要になることもあります。移住というより「仮住まい」向けになります。
方法②:ベトナム法人を設立+ビジネスビザ/労働許可証を取得
フリーランスであっても、小規模法人を設立し、自身を雇用者として登録すれば長期滞在が可能になります。ただし、外資法人で設立するのと、ベトナム人の力を借りて内資法人で設立するのとでは、かかる費用が大きく異なります。ただし、この場合は、原則2年間滞在可能となります。
方法③:現地企業や団体とパートナー契約+サポートを受ける
法人設立までは不要だが、現地での活動基盤が欲しい人向けです。クライアントや業務委託先としての「名目」が作れます。一定の手続き支援を現地パートナーから受けることも可能ですが、信頼できる相手と組めるかどうかがカギとなります。
実際にかかる生活費
ベトナムの生活費は、日本の1/2〜1/3程度です。しかし、実際には「どのレベルで暮らすか」によって変動します。下の表に、1人暮らしの1ヶ月のコストイメージをまとめてみました。
項目 | 例(ハノイ基準) |
---|---|
家賃 | 40,000円〜 |
食費 | 20,000円〜 |
通信費 | 2,000円〜 |
合計 | 62,000円〜 |
贅沢をしなければ、月6万円前後でも十分に生活が可能です。ただし、日本と同じような水準の生活をしようとするとむしろコストがかかります。観光・交際費や帰国費用などは別途必要なので、収入の安定性はやはり重要です。
フリーランスにとってのベトナムの魅力
実際にベトナムはフリーランスにとっても魅力のある国の一つです。例えば、以下のような点が挙げられます。
・生活のコストパフォーマンスが良いので、時間とお金の余裕が生まれ、心にゆとりができる。
・日本のような「空気を読む」「気を使う」文化が薄く、人との距離感が楽に感じる。
・ホーチミンやハノイから、他国へのLCC(格安航空)が多く、ノマド拠点としても最適である。
これらのような魅力があるため、場所を選ばずに仕事ができる場合、ベトナムはおすすめです。
ベトナム移住における課題
もちろん、ベトナム移住には注意点や課題もあります。例えば、以下のような点が挙げられます。
・ベトナム語が難しく、言葉の壁がある。
・長期ビザの制度が流動的で、年によって運用が変わる。
・フリーランス向けの制度が確立されていない。
つまり、「夢を持って来たけど、準備不足で撤退する人」も一定数いるのが現実です。
実現するためのポイント3つ
上記の注意点を解決するためにも、実現するためのポイントがあります。
①生活費の半年分〜1年分を蓄えておく
収入が不安定になる期間への備えとして、幾分かの蓄えを持っておくことは安心材料になります。最低でも半年分の蓄えは作っておきましょう。
②法人設立 or 信頼できる現地パートナーを確保する
ベトナムでは様々な名目で罰則金を課すことが多いです。そのため、ビザや活動の“名目”を合法的に整えおくことは大切です。
③「なんとかなる」より「誰かと組む」視点を持つ
海外では、孤立しない工夫が持続可能な移住の鍵につながるケースが多いです。日本人コミュニティや現地でできた友人との関係を大切にすることは重要です。
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「ベトナムに移住したいけど、正直、ひとりでは不安」そんなときは、お気軽にお問合ください。